ネットワーク技術の進歩により、JR駅構内のチケット販売所(びゅうプラザ)も従来の役目を減らし、新たな活用法を模索される段階に入りました。新宿駅に次ぐ乗降者数を誇る池袋駅の東口にびゅうプラザを期間限定で活用するにあたり、JR東日本は従来のようなナショナルチェーンのリーシングではなく、よりローカルに根ざした「その場所、その駅、その町にある人の活動」をインストールすることで、まちと駅がより密接に根付き、まちの価値が向上すること自体が駅の価値をさらに上げることに着目しました。

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デザインする際に条件として挙げられたことは
1.駅の新しいカタチを表現したい。
2.期間終了後は完全現場復帰。
3.既存のカウンターテーブルや照明、壁にも一切手をつけない。
4.日替わりでいろいろな出店者が入るので、使い方やカラーが想定できない。
5.道ゆく人が足を止め、中に入って楽しい時間を過ごせるような発信力のあるインテリアにしてほしい。
ということでした。

bこれに対し、びゅうプラザを「駅の内側」あるいは「まちの出っぱり」と捉え、たとえば靴下の裏地が表になるような感覚でまちへ表出していくのがよいと考えました。既存のインテリア(床壁から什器にいたるまで)を布で包み、布の折れ目をすべてステッチで丹念にトレースしていくことで、元の空間のかたちを抽象化しながら強調していき、それ全体がやわらかなインテリアとなって、多様な使われ方を受け入れるように計画しました。

 

イベント名:池袋LOCAL GATE
日時:2020年3月8日〜29日
主催:JR東日本、合同会社日出家守舎デザイン
監修:スターパイロッツ
テキスタイルデザイン:オンデルデリンデ
照明デザイン:灯デザイン
動画:高野元

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