所在地:東京都墨田区
用途:事務所+個人住宅
延床面積:407.0m2
撮影:高橋菜生

Sビル

敷地を貫くカーブ

創業90年を迎えた薬品会社の社屋と代表者の住居。前面道路に対して、敷地奥側が斜めに傾いており、小さな出っ張りのようなものも付属している。これはまちの区割りの名残であり、先代が手に入れた小さな土地と組み合わさった歴史ある企業の記憶とも言える。この特徴的な形状を活かすため、緩やかにカーブしながら南北に貫通するの道のような空間を、5階建ての建物の各階で空間構成の拠り所とした。また次世代の環境共生社会へ呼応するため、高断熱化を図り、南西側の大きなガラス窓には外付け電動ブラインドを設置して夏期の熱負荷を劇的に下げることができた。住居部の熱源には屋上に設置された太陽熱温水器が利用され、光熱費の低減に効果を上げた。職住一体でありながら公私をしっかりと切り分け、高層階の住宅部では緑に囲まれながらのびやかで落ち着いた生活を可能にしている。

 配置図